私「鈴木YE」は、元々、別名義でフリーゲーム作者として 1999 年から活動していました。
仕事の影響でゲームを作ることがままならなくなり、10 年以上もの間新作が出せない状況が続いていましたが、インディーゲーム作者として再スタートを切ることになりました。
本ページでは、旧 BWV (Buffer Werke Verzeichnis/バッファ作品目録) 時代に J.S.BUFFER 名義で活動していた頃の作品を振り返りながら紹介しています。
- フリゲ作者ではなくなったため、記事中に広告 (Google Adsense) を入れています。
- インディーゲーム作者としてうまく行くようになれば広告を外すことも検討していますが、現時点では厳しいため、何卒ご了承ください。
四面楚歌シリーズ、約 20 年ぶりの更新! (2024-04-25)
現行の Windows 10/11 でも軽快に動作するようになった「四面楚歌」シリーズ (全3作) の更新版をベクターに公開しました!
Windows Vista 以降、ゲームの動作速度が落ちたり、BGM (MIDI) の再生・ループ時に長時間固まっていた現象が改善し、Windows XP の頃までの頃の軽快さが蘇りました。
ゲーム内容は変えていないため、今の時代のフリゲと比べると見劣りすると思いますが、当時「四面楚歌」シリーズを遊んでいただいた方々や、他の 20 年前のフリゲに嵌った方々は、是非、あの頃の雰囲気を懐かしみながらプレイしていただけると幸いです。
更新に至った背景
同じく約 20 年ぶりに完成・公開され、使用しているゲームエンジンも同一 (HSP2) である Buster Arms 2500 (作:Y.I / Isis さん) でも、四面楚歌シリーズと同様、ゲームの動作速度と BGM の再生周りがもっさりしていました。
しかし、Y.I (Isis) さんのゲーム作品集のページに記載のとおり、同梱されているソースコードの技術的な調査により、動作速度と BGM 再生の応答を改善できる対策が見つかりました!
Buster Arms 2500 と異なり、HSP v2.61 にバージョンを上げても動作したため、v2.61 の標準機能 (ll_libload 等) をもちいて同様の対策を行い、動作速度の改善を達成しました。
目次 (ゲーム作品一覧)
リリース時期が古いものから順番に並べています。
(下記以外にも制作・公開した作品はありますが、諸事情により公開を停止しています)
- (2000-09-03) 四面楚歌 ~孤独からの離脱~
- (2001-04-02) 四面楚歌2 ~魔王の世界征服~
- (2004-10-04) 四面楚歌3 ~過去からの警告~
- (2005-05-03) 拷問者の最期
- (2007-03-02) ヤークトボンバー
- (2009-05-06) アルテリンクス
- (2011-09-04) ゆきどけのかぜ
四面楚歌 ~孤独からの離脱~
- リリース:2000年9月3日
- ジャンル:シミュレーション RPG
- 開発環境:HSP (Hot Soup Processor) v2.5 → v2.61 に更新 (2024-04-18)
1999年12月25日にフリゲ作者として活動を始め、初めて「成功」したと言える記念すべき作品第 1 号が、本作「四面楚歌」です。当時、Y.I (Isis さん)が作成して公開されていたシミュレーション RPG「Lightning Force」からの強い影響を受けています。
ベクターソフトニュース (PickUp) に掲載されたことをきっかけに、フリゲ作者としての知名度が一気に上がった思い出深き作品です。
「四面楚歌」のダウンロードサイト
外部サイト「ベクター」(Vector) にて公開しています。
- バージョンアップで近代化改修したため、Windows 10/11 でも問題なく動作します。
四面楚歌2 ~魔王の世界征服~
- リリース:2001年4月2日
- ジャンル:シミュレーション RPG
- 開発環境:HSP (Hot Soup Processor) v2.5 → v2.61 に更新 (2024-04-18)
前作「四面楚歌」の成功を受けて作ることになった続編です。前作ではプログラミングの技量が不足していたため実現できなかった複数の敵・味方を対象としたスキルを新たに実現しました。
本作もベクターソフトニュース (PickUp) に掲載されました。
「四面楚歌2」のダウンロードサイト
外部サイト「ベクター」(Vector) にて公開しています。
- バージョンアップで近代化改修したため、Windows 10/11 でも問題なく動作します。
- 改修前の旧バージョン (v1.2) 向けに作られた Guwangesama さん作成のパッチ (18,336,318 bytes) は、v1.3 で行われた改修で非対応となりましたのでご注意下さい。
四面楚歌3 ~過去からの警告~
- リリース:2004年10月4日
- ジャンル:シミュレーション RPG
- 開発環境:HSP (Hot Soup Processor) v2.6 → v2.61 に更新 (2024-04-18)
- 拡張 DLL は Microsoft Visual C++ 6.0 で開発
前作、前々作からだいぶ時間が経ち、生活環境の変化等もあってペースを落としながらも完成させたシリーズ第3作です。CPU 制御による NPC ユニットや、地形効果・支援効果の概念、大型の敵・味方ユニットも登場する作品で、「四面楚歌」シリーズとしてはこれで完結です。
一部の画像処理 (ピクセルシェーダーで行うような処理) を CPU で行うため、C/C++ で自作した HSP 用のプラグインを呼び出していることもひそかな特徴の 1 つです。
「四面楚歌3」のダウンロードサイト
外部サイト「ベクター」(Vector) にて公開しています。
- バージョンアップで近代化改修したため、Windows 10/11 でも問題なく動作します。
拷問者の最期
- リリース:2005年5月3日
- ジャンル:シューティングゲーム
- 開発環境:Microsoft Visual C++ 6.0 & DXライブラリ
「四面楚歌3」をリリース後、C/C++ のみでゲームを作る練習も兼ねて制作した、戦車を動かすシューティングゲームです。システムはメタルマックスシリーズに登場する「戦車でバンバン」の影響を受けています。
実は、初代の「パトルの軍事博物館」に、裏ボスとしてゲスト出演した拷問巻皇がラスボスとして登場する作品でもあります。拷問教師による阿鼻叫喚地獄を生き残りましょう。
パトルの軍事博物館は、フリゲとしてはかなりの人気作品ですので、拷問巻皇と言えば「パトル」だと思う方も多いかもしれませんが、実は私のフリゲ名義時代の作品が出典だったのです!
- ちなみに、現在でも、作者である武藤FPさんには色々とお世話になっております。
他にも、私の作品の中では、四面楚歌3やヤークトボンバーにも裏ボスとして登場します。
(ヤークトボンバーでは、クリア後、ラスボス戦で「わざとやられる」ことが出現条件です)
「拷問者の最期」のダウンロードサイト
本サイトで直接公開 (864,190 bytes) しています。
- 古いゲームソフトなので、今の Windows では動作が重かったり落ちることもある等、満足に動きません。あらかじめご了承ください。
ヤークトボンバー
- リリース:2007年3月2日
- ジャンル:落ち物パズルゲーム (テトリスクローン)
- 開発環境:Microsoft Visual C++ & DirectX (Win32API + DirectSound)
社会人になる前に出した作品としては最後の作品になります。ナ○スドイツをテーマにしたミリタリーテトリスです。スクリーンショットにも出ているように、必殺技の名前も「かなりきわどい」ラインナップです。
実はふりーむ! の第 2 回ゲームコンテストで「優秀賞」を獲得するという大快挙を成し遂げた作品です。(ナ○スドイツをテーマにしていなければ「最優秀賞」も狙えたのでは、と言われたこともあります…)
なお、賞の大きさに比して実際の人気 (ダウンロード数) は「四面楚歌」シリーズに及びませんでしたが、一部 (ミリタリー界隈) でちょっとしたカルト的な人気を頂いたことも事実です。
「ヤークトボンバー」のダウンロードサイト
外部サイト「ふりーむ!」にて公開しています。
- バージョンアップで近代化改修したため、Windows 10/11 でも問題なく動作します。
アルテリンクス
- リリース:2009年5月6日
- ジャンル:RPG
- 開発環境:RPGツクールVX
MOTHER シリーズ風の HP ドラムロールシステムと、ポイント制のキャラクターメイキングシステムを搭載した短編 RPG で、フリゲ作者時代に唯一ツクールを使って制作したゲームです。HP ドラムロールシステムは自前で RGSS にて自作 (プログラミング) しました。
ふりーむ! の第 5 回ゲームコンテストで「敢闘賞」を受賞したことも事実ですが……実は本作品、黒歴史であることもまた事実で、内容が色々カオスなことになっています。
社会人になってから初めてリリースした作品であることや、サラリーマン SE としてゲーム制作に割くことのできる時間的・精神的な余裕が削がれた結果、中世風の鎧を着こんでパソコンに向かう「残業兵」が出てきたり、それをどうにかして助けようとしている「某魔女っ子アニメのパロディー」のキャラが出てきたりと、作品としてはかなり病んだ内容となっています。
「アルテリンクス」のダウンロードサイト
外部サイト「ふりーむ!」にて公開しています。
- 本作品を動かすためには、RPGツクールVX RTP が必要です。
- RTP さえあれば、Windows 10/11 でも問題なく動作します。
ゆきどけのかぜ
- リリース:2011年9月4日
- ジャンル:落ち物パズルゲーム (テトリスクローン)
- 開発環境:Microsoft Visual C++ & DirectX (Win32API + DirectSound)
「ヤークトボンバー」のシステムを引き継ぎつつ、ミリタリー要素を削り、新たに揃えたラインを消さずにスタックしておけるシステムを搭載したテトリスクローンです。
人の痛みに敏感で、兄想いな主人公「雪風みぞれ」が、人々からの声援を受けてパワーアップし、揃えたラインを限界まで溜めることができれば 1 億超のダメージを狙える…というインフレ型のゲームデザインになっています。
絵は、如月陽菜さんに描いていただきました!
(※ 現在では絵のリクエストは受け付けておられませんので、ご注意下さい。)
ひそかに、当時のコミティアで色紙 (実物) を頂いたこともあります。
- 他にもキャラクターデザイン時にラフで描いていただいた設定資料絵 (1,195,333 bytes) もありますので、興味のある方はご覧ください。
超久しぶりにベクターソフトニュース (PickUp) に掲載された作品でもあります。
残念ながら、フリゲ作者としてリリースした作品はこれが最後になってしまいました。
会社では、自身の苦手とする後輩をマネジメントする能力が求められるようになったことも加えて、資格取得奨励や TOEIC、幹部職登用試験に向けての勉強など、業務時間外に取り組まなければならないことも増加していき、フリゲ作者だった私には 10 年以上に渡って新作を出せない「暗黒時代」が訪れました。
えっ? その後どうなったのかって? …それは、私がインディーゲーム作者として軌道に乗ってきたら、いずれお話ししたいと思います。
「ゆきどけのかぜ」のダウンロードサイト
外部サイト「ふりーむ!」にて公開しています。
- バージョンアップで近代化改修したため、Windows 10/11 でも問題なく動作します。