追加でインストールするソフトは一切無しで、Windows 標準のゲームバー機能をもちいて現在起動中のアプリの画面を動画として撮影 (キャプチャー) する方法を紹介します。
目次
まえがき
比較的有名な機能なので今更感はありますが、Windows 標準機能である「ゲームバー」をもちいて、現在起動中のアプリ画面で行った操作を動画として撮影することができます。
「ゲームバー」という名前は付くものの、ゲーム以外のアプリも撮影することが可能です。
SNS が普及している現在、動画を扱うテクニックはますます重要になってきていますので、Windows 標準で扱うことのできる範囲の機能を把握しておくと、ちょっとした動画が欲しくなったときに役に立つ局面が出てくるはずです。
動画撮影の開始と終了
動画撮影の開始は、Windows キー + Alt キー + R キーで行います。
- マウス操作で録画を行いたい方は、Windows キー + G キーでゲームバーを開いてから操作すると良いでしょう。
撮影を開始すると、以下のように画面の右上あたりに録画中であることの表示と、最低限のインターフェース (時間表示やボタンなど) が出てくるはずです。
動画撮影の終了も、同じく Windows キー + Alt キー + R キーで行います。
その際、「ゲームクリップが録画されました」という表示が出るはずです。
(フルスクリーンでゲームを動かしているときは出ない場合もあります)
動画は MP4 形式で保存されます。保存される場所は、次の節で紹介する設定画面に表示されています。
動画撮影のオプション設定と、動画が保存される場所の確認
動画撮影のオプション設定は、Windows のスタートメニューなどに表示されている「設定」(歯車マークのアイコン) から行うことができます。
動画撮影に関する設定を行うためには、まず左側のメニューの中にある「ゲーム」を選び、次に右側のサブメニューに表示されるキャプチャを選びます。
撮影した動画が保存される場所は、「キャプチャの場所」に表示されているとおりで、変更することも可能です。
他にも音声 (オーディオ) 録音に関する設定や、フレームレートの設定などもありますので、目的や好みに応じて設定を変えると良いでしょう。
実際にキャプチャされる動画のフレームレートに関する注意
撮影時のフレームレートは 30 FPS または 60 FPS から選択できますが、実際にキャプチャされる際のフレームレートは、以下の要因で変動します。
- 撮影対象のアプリ (ゲーム含む) の実際のフレームレート
- 特に実用ソフトのように、実際の画面書き換えがあまり行われないアプリを対象にした場合、動画として記録されるフレームレートはかなり低下します。
- モニターに設定されているリフレッシュレート
- 高リフレッシュレートのモニター (120 Hz, 240 Hz など) を使用している場合、設定したフレームレートよりも高いレートで撮影されることがあるので注意が必要です。
- 動画の撮影時だけは、モニターのリフレッシュレート設定を 60 Hz に下げてから撮影するのがおすすめです。
- 動画の保存場所のドライブの種類
- SSD であれば問題ありませんが、HDD だと書き込み速度の問題から動画のフレームレートが落ちる場合がありますので、SSD をお持ちの方は保存場所を SSD のドライブに設定しておくのがおすすめです。
おわりに
本記事では Windows 標準機能で動画を撮影する方法を紹介しましたが、実は、動画の「編集」についても、ある程度まで行うことができます。
しかし、「編集」に関しては、残念ながら Windows 標準機能だけだと貧弱であると言わざるを得ません。
そのため、筆者は、下記記事のとおり、動画の「編集」時は別のソフトを利用しています。
それでも、編集「元」の素材として利用、という意味では Windows ゲームバーは十分強力かつ高品質な機能です。
本記事で紹介した機能に限らず、Windows 標準機能はなかなか捨てがたいものもありますので、読者の皆様も Windows 標準機能についていろいろ研究されてみることをおすすめします。
主な更新履歴
- 2023-05-25
- 関連する動画記事へのリンクを追記。
- 2023-05-24
- 初版