2023年4月11日、「技術記事」の本数 11 で審査に挑み、5/8 に審査落ちしました。
その後、改善の実施と、ちょっとした運に恵まれたこともあり、5/20 に審査通過するまでの過程を記事化しました。
目次
まえがき
本記事は、ネット上でも数多く見られるアドセンス合格体験記の 1 つです。
Google AdSense の審査は年々厳しくなっており、「有用性の低いコンテンツ」として 10 回近くも落とされながらも合格という体験談も見られます。
筆者は、運にも恵まれたのか、審査落ちは 1 回だけで済みました。
体験談は新しいほど価値を持つと思いますので、私も先人達の真似をして合格に至るまでを記事化しました。
- 複数の体験談をまとめている記事からの、本記事へのリンクを歓迎いたします。
- Twitter やメールなどで伝えていただければ、こちらからもリンクを返したいと思います。(関連性の高い相互リンクであれば、お互いプラスに作用するという認識です。)
審査投入前にやったこと
ここを読んでいる方はほとんどが実践したと思いますが、Google 検索で下調べしていると、審査通過のためには「10 記事以上が目安」という情報を頻繁的に見かけます。
そこで、まずは私も「技術記事」の本数拡充に取り組みました。
Google Analytics および Google Search Console の登録
アドセンス審査に必須ではないと思いますが、現状のアクセス数などを分析できなければ、どのコンテンツが人気があるのか等も把握できませんので、記事拡充の前に組み込みを行いました。
プライバシーポリシーの用意
他の多くの記事でも言及されているとおり、「プライバシーポリシー」を追加しました。
「連絡先」ページの整備
審査に合格するためには連絡用フォームが必要だとする説もあるようですが、そんなことはありませんでした。
本サイトの「連絡先」にあるとおり、スパム対策用にメールアドレスを分解したものを載せているだけでも、実際に審査に通りました。
Google カスタム検索 (Programmable Search Engine) の導入
これも審査に影響しないと思いますが、念のため導入することにしました。
(本サイト右側のサイドバーの一番下に出ている検索欄が該当します)
Google AdSense 審査用コードの組み込み
「技術記事」が 11 本になったとき、Google AdSense への登録を行い、以下のように審査用コードを導入しました。
しかし、後になって知ったことですが、
- 審査用コードは途中で一切改行しない方が良い、という情報が多いこと。
- Google 先生は <head> タグの直下に審査用コードを挿入する例を示していること。
が判明したので、1 回目の審査に落ちた後に、審査用コードの挿入位置を修正 (後述) することにしました。
審査投入!
上記まで行った段階で、1 回目の審査に投入しました。
審査投入中にやったこと
他の多くの方も言及しているとおり、審査結果を待つ間も、記事の追加・修正などは行っていました。
ただ、私の場合はブロガーではなくゲーム作者としての活動の方が (一応) メインなので、リリース済ゲームのバージョンアップや、それに伴うゲーム紹介ページの更新も行いました。
審査待ち期間が長い
結果的に、審査結果が帰ってくるまで約 4 週間かかりました。しかし、Google の公式情報に 2~4 週間かかる場合もありますと書かかれているので、少なくとも 4 週間は待つつもりで考えていました。
「アドセンス審査状況確認フォーム」なるものがあるようですが、最近の情報だと Google 側で実際に使われていないという情報が多いため、リクエストするのはやめておきました。
審査結果通知の受領
審査結果は、実際に私自身の Google アカウントと結びついている gmail 側に届きました。
残念ながら、多くの先人達が目にしている有用性の低いコンテンツでした。
審査投入したのが 4/11(火) で、ほぼちょうど 4 週間後の 5/8(月) に結果が帰ってきた形となります。
1 回目の審査落ち後にやったこと
まず真っ先に見直したのは、前述のとおり「審査用コード」の挿入箇所です。
正直言って、HTML のコードは柔軟性が高いため、技術的には眉唾物だと思いますが、もしこれで事故が起こっていたら話にならないので、他の AdSense 審査関係の記事で言われていることを大真面目に実践しました。
上記の画像は、紙面の都合上 3 行になっているように見えますが、実際には (行番号が示しているように) 全部 1 行にまとまっています。(HTML コメントも無しです)
大真面目に <head> タグの直下にすると、文字コード指定よりも上になってしまうのが気になりましたが、「審査に通ることが何よりも大事」だと考え、審査期間中は上記のように審査用の <script> タグを一番上に持っていきました。
- ちなみに、審査が終わった現在では、本記事の HTML ソースを見ていただいても分かるとおり、Google Search Console 関連のタグの直上に引っ越ししました。
自動広告の有効化
これは、効果があるかどうかは正直微妙だと思いましたが、審査通過前でも自動広告の有効化設定はできるようになっているため、念のため設定を行っておきました。
アクセス数の一時的増加が見込めそうなチャンスの到来
ここで、筆者は、アクセス数の増加が見込めそうなチャンスに運よく恵まれました。
それは、最新のゲーム制作ツールの 1 つである RPG Maker Unite が、ちょうど 5/8(月) に発売されたことです。
筆者の得意分野はプログラミング関係ということもあり、また友人のゲーム作者もちょうど RPG Maker Unite のプログラミング周りの分析に苦戦していたため、たとえ暫定レベルでも今なら情報としての価値が高いだろうと踏み、アドオン関係の情報を暫定的にまとめた記事を執筆・公開することにしました。
審査再投入!
上記の記事を公開する「直前」に、審査に再投入しました。
なぜなら、アクセス数が集中するのは、記事の公開直後であることが多いからです。
そして、Twitter 上でも、RPG Maker Unite のハッシュタグをつけたうえで、記事を公開しました。
結果は見事成功で、公開当日は普段の数十倍のアクセス数があり、Google Analytics 上でも「異常値」として検出されました。
Twitter 上のイベント開催時期にも恵まれる
ゲーム制作関係では、ちょうど、以下のハッシュタグのイベント時期にも恵まれました。
- #スーパーゲ制デー (5/13)
- #プレミアムツクールデー (5/17)
これらの時期にも、公開初日ほどではありませんでしたが、アクセス数の増加に恵まれたため、おそらく AdSense の審査にもプラスに働いたものと思われます。
アドオン関係の記事を書いた理由は、もちろん、昔からのゲーム制作者仲間が使っているツクールの最新技術情報の早期提供を、筆者ができる範囲でサポートしたいからという気持ちも強かったですが、正直なところを言うと Google AdSense の最審査で「リベンジ合格」したいという気持ちも同じく強かったため、しばらくの間は本記事の更新・拡充を最優先していました。
もちろん、友人のゲーム作者も、今後 RPG Maker Unite を使うことになりそうなので、今でも、公式コミュニティなどをウォッチしたり、適宜更新をかけるなどの活動は継続しています。
審査通過!
再審査投入から約 2 週間後となる 5/20(土) に、審査合格の通知が gmail 宛に届きました。
結果は見事合格。審査用タグを <head> の直下に移動したことがきいたのか、それともアクセス数の一時的な増加のチャンスに恵まれたのかは分かりませんが、審査落ち対策としては機能を果たすことができたようです。
補足 (特記事項など)
これまでの記事の中でも言及したとおりですが、私はブロガーではなくゲーム作者であるため、アドセンスの登録にチャレンジする者としては特殊な部類に入ると思います。
なので、読者が求めている情報とのミスマッチを避けるためにも、通常のブロガーの場合のケースと異なると思われる事例・条件を以下にまとめておきます。
WordPress などの既成 CMS に頼っておらず、自作 CMS で運営している
私自身はプログラミングを得意としているため、多くの方がまずやっていないだろうと思われる「CMS の自作」を行っています。
簡単に言うと、WordPress のように雛形 (更新日やパンくずリスト、サイドバー、途中で自動挿入する HTML コードなど) をまとめて出力する機能を持った「自作」のツールを、あらかじめローカルで動かしてから、更新のあるファイルのみアップロードする方法で運営しています。
なので、WordPress 特有の機能 (プラグインなど) に頼っている方には、本記事の内容を参考にできない箇所もあるかもしれません。
有償販売ゲームを作っているため、無償コンテンツも併用する必要がある
フリーゲーム作者の方であれば、ある程度のアクセス数は見込めると思いますが、私の場合はインディーゲーム作者として作ったゲームを有償販売している立場なので、「技術記事」のような無償コンテンツも併用しなければアクセス数の増加が見込みづらいという特徴があります。
アクセス数が少なければ、Google AdSense を導入しても効果が薄いですし、そもそも審査に通るかどうかも怪しいです。(なので、「技術記事」以外のコンテンツは審査用記事数のカウントに入れませんでした)
もちろん、売れるゲームを頑張って作るのが理想ですが、ゲーム開発とは一般的に数カ月から数年の期間を要するものなので、力を入れれば入れただけ失敗したときのダメージも大きいという事情もあります。
通常のブロガーの方だと、「記事の拡充」が最優先事項だと思われますので、私のようにゲームを作りつつ、ゲーム制作関連の記事も執筆する…というやり方は、一般的なブロガーの方にとっては参考にしづらい事例かもしれません。
おわりに
本記事では、筆者の立場についても説明しながら、実際に筆者が Google AdSense の審査に合格するまでにやったことをダイジェスト的にまとめてきました。
筆者は純粋なブロガーではないため、参考にできない部分もあるかもしれませんが、例えば審査に落ちた際の対策などは、たとえジャンルが異なっていても参考にできる部分はあると思われますので、これからアドセンスの審査に挑戦しようと考えている方の助けになっていただければ、と願っております。